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「KIKCHY FACTORY」#291
[「音組」の夏、今年もおつかれさまでした]
あけて水曜発売
「TV LIFE」
わたしのコラム
音組の夏の決算、
『FNS うたの夏まつり』
「お台場フォーク村」
本谷有希子さんの舞台
から連なる感想など書いてます。
前号掲載
「KIKCHY FACTORY」#290
[全ての音楽を全てのひとに届ける難しさ]
こちらにUpdate
よかったら。
そんなこんな
13年半の歴史を
一時停止した
音組の基幹番組
『FACTORY』
の顔のひとり;
伊藤ふみおさん4年前の
「LIVE FACTORY」開場前
わたしがインタビューしたの
再録しますね。
当時のわたしからの
「SPECIAL THANKS!」
おまけつき!
「KIKCHY FACTORY」#186
×伊藤ふみお (KEMURI)
2007年7月21日 午后
「2007 LIVE FACTORY」開演前
Zepp Tokyo 2F 踊り場
トークセットでインタビュー
きくち わたしの『FACTORY』をふりかえると、大事なところにいつも KEMURIがいました。
伊藤 最初のころからお世話になってますからね。すごくいろんな思い出を作らせていただいたなと
きくち MCもやっていただぃたし
伊藤 ねえ(笑)「LIVE FACTORY」にも、毎回のように呼んでくださって。毎年ここに来ると、帰って来たなって感じになりますね。
きくち やっぱり1回目(1999年7月21日 フジテレビ721 LIVE OA)が強烈でしたょ。フジテレビの7階ステージでロックなイベントやるのはじめてだったから、わからないことだらけで。『FACTORY』お客さんが飛ぶじゃなぃですか?
伊藤 ええ、飛びますね。
きくち あれだけの大人数が飛んじゃったから、下のスタジオまで揺れちゃったみたぃで、ちょうど収録やってた明石家さんまさんとか「なんだなんだ」て、なってたらしいです(笑)。
伊藤 あっ、そうなんですか(笑)
きくち それとなにより、途中からものすごい雨が降ったじゃないですか。お客さんが8割避難しちゃうょな豪雨。
伊藤 そうそう、天気悪かったですね。
きくち それでステージから生放送のサブまで呼び出されて「危険だから中止だ!」て言われちゃったの。で、へこんで、とぼとぼステージへ向かって歩いてたら、だんだん雨が弱くなってきて、たどり着いたら雨があがって、ステージのまんなかで伊藤ふみおが天を指してた(笑)。
伊藤 アハハハハ(笑)。
きくち もうそれがカッコよくて ちょっと音楽の神を感じたりもして、そのあと女性誌で「イケてる男性」の取材を受けたとき、V6の岡田くんとならべて、伊藤ふみおって挙げたの(笑)。
伊藤 「誰だ?」ってことになったでしょうね、読者は(笑)。
きくち かもしれないです。ふみおさん、見た目はこの10年でわりと大人らしくなったというか…。
伊藤 どうでしょうねえ、いろんなものが変わったとは思いますけど。自分も、周りも。僕なんかは偏った場所からの視点なんだろうけど、ずっとテレビでやって来たきくちさんから見て、この10年ってどんな感じなんですか?
きくち 回りまわって、みんな自分がいいと思うものを、胸を張って言える時代になったかも。全員がいいと言うものがなくなったかわりに、すごく細かく嗜好が分かれた。
伊藤 でも、いいですよね。「これが好き」って言えるようになったのは。新人でもテレビに出たりチャンスに恵まれるようになったってことだし。
きくち そう。だからわたしたち音組もいろんなお店(番組)をひらいて、どこか観てね、てかんじもあったり。KEMURIも『FACTORY』は最後かもしれないですけど、よかったら『僕らの音楽』に来てください。
伊藤 いいですよね、『僕らの音楽』。タイトルからして好きなんですよ。
きくち KEMURIとしての最後のライブは、いつでしたっけ?
伊藤 (2007年)12月8日/9日の Zepp Tokyoがラストですね。
きくち すごくたのしみですけど ちょっと、さびしぃな・・・。
伊藤 なんかね、今日も車で橋渡りながら豊洲を見て「はじめてのFUJI ROCKはここだったよなー」なんて思いながら来たんですよ。そういうふうにいろんなことを思い出しながら、その日を迎えるのかなと。でもやっぱり今が最高ですね。それは言える。
きくち 「今が最高」。あぁやっぱり!伊藤ふみお、かっこいぃ。
伊藤 でも場に恵まれたんじゃないですかね。時代がよかった、としか言いようがないというか。今日のライブも結構燃えているんですよ(笑)。
きくち これからの音楽活動は…
伊藤 まだ何も考えられないですね。8月になったら考えようかなと(笑)。
きくち ライブをやらなくても、KEMURIじゃなくても、ふみおさんには音楽をつくり続けててほしいです。
伊藤 わかりました(笑)。これからもよろしくお願いします。
「SPECIAL THANKS!」
ふみおさんへもう一つの感謝
『FACTORY』thee michelle gun elephant(#019/1998年8月19日OA)でお客さんがもりあがりすぎてトラブルが起きちゃって、部長から「今度何かあったら打切り」て宣告された、その次のLIVEがKEMURI(#020/1998年8月26日OA)です。不本意ながらYOU-DIE!!が「番組存続のために」前説して訴えて。沈みがちのお客さん。そこに出ていった伊藤ふみおが「テレビはテレビだけどさ、僕らライブ演ってるからみんな自由にたのしんで」あのひとことで、FACTORYが救われました。